日本基督教団 原宿教会 計画案(2004)
設計概要
教会は、その活動と建物の形の両方が宣教の多くを担っています。
今回の計画は、現在の東側からの出入り口を踏襲し、礼拝堂に開けられた多くの窓を見ながら朝日を背に受け教会堂の建物に臨みます。開放的で見通しの利く玄関ロビーからは、園庭の園児の動きを手に取るように見ることもでき、幼稚園が併設されていることが一目でわかります。また、この玄関ホールには図書コーナーを設け、求道者にも入りやすい教会を心掛けました。玄関前面には15台の駐車場を設け、多くの人たちが礼拝に参加することを可能にしています。
礼拝堂はゆったりとした空間を確保することを最優先に考え、この案では2階案を採りました。礼拝堂へは、ガラスブロックに囲まれた明るい玄関ホールの緩やかな階段、またはエレベーターを使ってアプローチします。礼拝堂内は正方形の集中式とし、聖壇は南東に配置します。これにより、聖日の午前中の光が、壁に穿たれた多くの窓と聖壇上部のトップライトから礼拝堂内にあふれ、説教と讃美による礼拝が行われます。
また、人通りの多い外苑西通り側には、「ここに教会あり」と主の栄光を高らかに顕わすために、鐘付きのサブ出入り口を設けました。この出入り口からは小礼拝堂を一直線に見渡すことができます。以上の2つの軸線が、十字形に平面で交わる空間構成となっています。
諸集会は1階の集会室をはじめ、南側にまとめて配置された小集会室でも行われます。集会室へは愛餐会等へのサービスがキッチンから直接行われます。集会室は園庭に解放できるので、外部と内部を一体化し教会行事のみならず幼稚園行事にも積極的に利用できるよう配慮しました。同じく、小礼拝堂は園児や父母の利用にも対応できるよう園庭側に設け、園児が常時、自分たちの使う礼拝堂を見ながら園の生活を送ることができます。園庭の不足分は教会堂の屋上に屋上庭園を設けましたが、地上の園庭の確保を優先させたい場合は、駐車場を若干減らすことによってそれが可能となります。