日本基督教団 自由が丘教会
設計概要
名称 日本基督教団自由が丘教会
所在地 東京都世田谷区等々力
用途 教会+牧師館
規模 地下1階 地上4階
構造 鉄筋コンクリート造
敷地面積 181.8平米(54.99坪)
建築面積 108.2平米(32.73坪)
延床面積 362.0平米(109.50坪)
竣工年月 1992年12月
夕日に映えて
世田谷区目黒通り脇に位置するこの教会は、近くの自由が丘の地にあったが、50周年を記念して土地を移し、教会及び牧師館を合わせ持って新築された小さな教会である。敷地は間口約8m×奥行約22mと、たいへん細長い土地である。建物は、小さいながら地下1階、地上4階の鉄筋コンクリート造で、階構成は地下1階、1階、2階が教会部分から成り、3階、4階は牧師用住宅となっている。今回の建築のテーマは、この地下空間にどのような会堂を創り、どのような方法で、時の流れを感じさせる光を採り入れるかであった。このようなことから、建物の形を出来るだけシンプルにデザインし、建物の色も出来る限り抑えることに心掛けた。外観はコンクリート化粧打ち放し、内部仕上げにもコンクリート化粧打ち放し仕上げを多用し、その他内部各所の仕上げもモノトーンとして、素材が持つそのものの特質を大切に計画した。
エントランスを入ると、正面にギャラリーが開け、そこから会堂全体を見渡すことが出来る。エントランス脇の階段を下りると、地下を切りとった壁に地上から光が射し込み、この光に導かれるように自然に地下の会堂に入ることとなる。会堂は、7m×11m×8mで3層吹き抜けの白い空間となっている。この空間に東側壁面からは、ガラスブロックを通して朝日が入り込み西側壁面を照らす。正面の南側壁面からは、高さ8m?の所から、ハイサイドの窓ガラスを通して会堂内に光が投げ込まれる。光の溢れる空間にしつらえている。堂内の壁面は押し出し成形セメント板を使ったが、各所からの光にひだを与え、この空間が、狭いながらも深みのあるデザインとなった。この空間に光が時々刻々変化を描くことによって、この会堂に時の流れと永遠性を与えられないかと考えた。車の往来が激しい喧噪の中で、この建物の前を足早に行き交っていく都会の人達も、ふとした夕暮れに夕焼けの美しさに目を見張ることがあるのかも知れない。